Revive

目の前がまっさらになる、AM4:30

今日家に帰ったら広島の地酒を飲む

大人になったな、と思った。

 

ぼくはここ1ヶ月近く、目の前にあるのに、手が届かないものに手を伸ばすべきか、迷っていた。

 

これまでも手が届かないとわかっていたのに手を伸ばしたことがなんどもあった。たくさん傷つき、たくさんのものを失った。そこには負債だけが残った。

 

今回は、これまでとは違うんだという確信はあった。これまでは盲目で走っていた自分も、今回は自分を俯瞰して見ていた。俯瞰している理性100%の自分すらもその理性を飛ばしてしまうほど、強い強い引力を感じてた。まっすぐだった。自分も同じように、まっすぐに飛び込んでしまおうかと思った。

 

でも、やめた。失うのが怖かった。心の中では、やっぱりそうでもなかった、と言っているけど、しょせんそんなの言い訳なんだろう。もう、自分が思うままに駆けていく体力も若さもないんだなと実感した。大人になったのだ。もう、子どものようなまっすぐな瞳は持ち合わせていないらしい。

 

大学生になって、都合の良さで片付けることがたくさんあった。そのどれもは、全く充実していなかったし、何の想い出にもならなかった。でも、これからは都合良くいろいろなことを流していくんだろう。大人だから。

 

自分が自分にブレーキをかけた。それが今日だった。大人になったのだ。今日は冷蔵庫に超辛口の広島の地酒があるから、それを飲もう。